たなからぼたもち

おーえるのにちぢょう。

元カレはいつまでも私のもの、感

ゴールデンウィークに帰省して久しぶりに元カレにあって、思い出したことがあったのでツラツラ書きます。

 

特に起承転結はない。

 

 

 

高校生のとき、ウィルコムが流行った。

 

いまとなっては主流だけど当時はカケホーダイなんてめちゃめちゃ画期的で。
さらに1台買うともう1台ついてくるなんてもうカップルのための制度だった。
今考えたら、ませすぎですけど。親の金だし。

 

 

高校生の私は当時の彼氏(厳密に言えばその親)に当たり前のようにウィルコムを買ってもらって毎日のように長電話した。

 

私は本当に悪徳な気分屋だったので、付き合った彼とは「別に付き合う必要もない」みたいな、わけ分からない理由ですぐ別れた。


でも、別れてからもつかず離れず、相手に気を持たせていたし、ウィルコムももちろん返していなかった。なんとそれは3年近くつづいた。

 

大学生になってもその関係は続いて、付き合いたくはなかったけど、会いたいとき、側にいてほしいときに連絡した。


セフレなんていう関係じゃなく、会いたいという気持ちだけで続いた不思議な関係だった。
今思えば奇跡的なピュアさ。

 

私が彼のことを好きな1000倍、彼は私のことが好きだったので、まあ私に彼氏ができるまではいいやろ、と思いつつ。
結局私にには全く彼氏ができなくて、ぐだぐだしながら1年近くたったとき、珍しく向こうから、会おうと連絡がきた。

 

渋谷のスタバを指定されたけど、いやいやあたしは中華料理が食べたい!!と突然の主張をし、西武デパートの中華料理屋に入った挙句、
なんならコースがいい!!と言いながらコース料理を頼んだ。

 

別に付き合ってるわけでもなかったので、クリスマスも年末も一緒に過ごしていなかった私たちは、お互いなにしていたのか聞いたりした。

 

特に話が盛り上がらなかったので、彼にアイフォンのカメラロールをみせて、と言って写真を見ながら話そうとした。

 

今までだってそんなこと言うのは初めてじゃなかったし、なんならカメラロールどころかメールや電話の履歴だって、なんでも見せてくれたひとだったのに、その日に限ってはなぜか渋ってくるもんだから貸してよ!!といって無理やりアイフォンをうばった。(悪徳)

 

ため息をついてもういいやって顔をした彼を無視して、続々と運ばれてくる中華料理を食べながら彼のカメラロールを見た。

 

よく話を聞いていた大学の友達との飲み会の写真や、ドライブの写真とかちらほらあって、そのままスクロールしていったらディズニーランドの写真があった。

 

「ディズニーランドなんて行ったんだ」とつまんなそうな声を出して私はそのままスクロールを続けた。

 

適当に「へーきれいー」とか相槌をうちながら
カメラロールにはクリスマスモードのディズニーランド。そして被写体はひたすら風景。風景。風景・・・なぜ風景・・・?!

 

そこで初めていやな予感がした。


だってただの飲み会ですら写真を撮っている人が、ディズニーランドなっていうフォトスポットで風景しかとらないことある・・・?

 

私の1番大好きな小龍包が運ばれてきたタイミングで、彼と知らない女の子が2人でクリスマスツリーの前で写っている写真をみつけた。


厳密にいうと、知らない女の子じゃなくて、
いつもの仲良しグループってずっと話を聞いていた彼の友達。

 

「へ・・・ふたり?」と気の抜けた返事をしたら、彼は「だからカフェで話したかったんだよね」と言ってため息をついてそのままバーっと話し始めた。

 

付き合いたいと思っている女の子がいること、
私との謎の関係にもう疲れたこと
ウィルコムを返してほしいこと・・・

 

付き合おうよって何回言われてもあいまいな返事をし続けてた私だったけど、「まだ付き合ってないんでしょ?!じゃああたしと付き合おうよ!」と思わず言った。


でも、もう無理、だめ、しか言ってくれなくて中華料理屋でワンワン泣いた。泣いている私をよそに永遠に運ばれてくる中華料理を横目に。ウィルコムも返すしかない空気だった。

 

3年近く一緒にいて泣いたことなんて一度もなかったのに、あんなにいてもいなくてもいいくらいに思っていた存在だったのに、いざいなくなると思うとなぜかいいところしか思い出せなくて一生泣きわめいてた。

 

あのとき隣で食事していたカップルには申し訳なさしかない。

 

私が好きっていった君に届けの映画のチケットをくれたこと
似合いそうだからって原宿で赤いベレー帽を選んでくれたこと
眠いって言いながら朝まで電話してくれたこと
どんな予定も私が会いたいって言ったら調整してくれたこと
私はこんなことを思い出しながら号泣していました。

 

あ~~~~~~~~死にたい~~~~~~~~~~~~~!!!って叫びそうになりながら若干19歳にして初めての失恋。初めての挫折(?)だった。


山手線でも泣いて、家に帰っても泣いて、いつもどおり彼に電話したけど出なかった。次の日も。その次の日も。

 

1種間くらいすごくつらかったけど、もう仕方ないので悲しみにくれながらもなんとか生きた。

 

最終的に、彼と1年後くらいに再会した。

 

振られたのは私のほうだったけど、3年近く「私のことが好きな彼」だったこともあり、いつまでも自分のもの感が抜けなくて、ワガママを自然に言っていた。

 

それちょーだい。あれ買って!迎えに来て~。これやだー。は全部無視されて、そのたびにあなたは誰???????と戸惑った。


「え。。。なんでジャスミン茶じゃないの?!私コーラ飲めないのに!」なんて、向こうからしたらお前はなんなんだよ感がすごいんだろうけど当たり前のように言ってしまっていた。

 

高校生の時からずっと「私のことが好きな彼」しかみていなくて「私のことが好きじゃない彼」の態度が全く受け入れられなかった。なんなら初対面。はじめまして。

 

なんなんだ・・・これはなんなんだ・・・と思いながらご飯を食べて、ああこれ、わたしも恋が終わった時によくやってるとおもった。

 

好きな人を好きじゃなくなった瞬間、本当に突然どうでもよくなる。アニメみたいにキラキラが消えて、今まで尻尾を振りながらキャンキャン言ってたのが、態度が無意識に素の自分になる。

 

同じようにこれが彼の素なんだ。

 

よくあることだし、当たり前のようにやっちゃうことなんだけど、いざ自分がやられる側になると「?!?!?!?!?!」と戸惑い慌てふためいた。

 

 

 

あれから6年、今ではすっかり友達になった。

 

 

 

二人で会うことはないけど、共通の友達も含めて小旅行をしたりもする。このゴールデンウィークはみんなで江の島にいった。

 

何の気なしに道端に売っていたシラスパン(300円)が食べたいって言ったら、自分で買えよって返事が返ってきた。

 

ジョジョにリハビリを重ねていたつもりだったけど、6年たったいまもなお感じる「誰??!?!」。

 

元カレはいつまでも私のもの・・・感。

 

あと何年たっても、きっと会うたびに誰?!って思うんだろうか。。。。。

 

なんなんだ。。このメモは。。